フリーランスには残業という概念がない。
そもそも就業時間が曖昧だ。
だから、残業とその人の能力との関係はよくわからない。
「ウチは仕事の出来る人ほど、残業する」と語った経営者がいた。|Books & Apps
だからこの記事を読んだときも、そういう評価があるのかと思っただけだったのだけれど……
よくよく読んでみると、けっこう作ったっぽい話でおもしろい。
コメントにも「作り話」という指摘があって、それを筆者は打ち消しているが、こういう考え方をする経営者がいても不思議はないとボクは思う。
内容は、「残業代を払うと生産性は上がるがモチヴェーションは下がる」「残業代を払わないと集中力は上がるがそれ以外の評価すなわち人件費がかさむ」というあいだをとって、残業を許可制にして生産性の高い人にしか許可しない、というものだ。
これって、すでに外注じゃないの?
と思うのだが、言及してないけれど、プロのスポーツ選手の所属チームとの契約をシミュレートしているんじゃないのだろうか。
ただ、労働基準法など正社員にはいろいろな「平等であるべき」という規範があるので、なかなかそこから抜け出すのは難しい。記事で比較されている「労働の平準化と平等」は法律によって担保されている(はずな)ので、こうした「例外」が作りにくい。
労働評価の実力主義のニュースにいまいちピンっとこない人も日本ではとくに多かったのではないかと思うんだけれど、管理職の能力も問われることになるので、あまり現実的な方法ではないような気もする。
だって、「例外」の上司が「例外」であることを評価するということになるはずだから、そうなるとうまくいくのは「例外」ほどの確率ということになるんじゃなかろか?