出版社を吸収するなど、健康産業の未来図を意欲的に書き換えている感のあるライザップ(RIZAPグループ)。
新事業として生活習慣病の対策や寿命の延伸に関するトレーニング事業を行なっていくと発表しています。
医療の課題解決に“コミット” RIZAPの新戦略|ITmedia ビジネスオンライン
この記事によれば、「大学・医療機関との共同研究や、トレーナー1人と複数の受講者で行う法人・自治体向けプログラムの展開に注力する」とのこと。
「2020年度までに累計1000万人へのサービス提供」が目標だそうなので、かなり影響力があると思われますね。
医療分野で1000万人規模というのをざっと検索してみると、例えば2016年度に糖尿病が疑われる患者数が1000万人台に到達していたりしているので、生活習慣病といった“アタリマエの病気”に罹る人が対象になることが考えられるでしょう。
具体的な取り組みとしては、2017年9月からすでに東京大学医学部とコラボで手術前の胃がん患者へのサポートを実施しているもよう。手術前の筋力トレーニングで術後の合併症を予防、また栄養管理も行なうようです。
このほかに、自治体向けプログラムで複数の受講者向けにトレーナーがサービスを提供するというスタイルの事業もスタートさせています。
まとめ
ライザップでは、「RIZAP1000万人健康宣言」を発表して、これらの施策を2020年度までに推し進めていく予定。
結果にコミットする会社だからこそ、具体的な数字で1000万人の健康サポートを実現していく予定なのでしょう。
腹囲85センチ以上あっても、BMIが25以上でも、「メタボ」といったレッテルを貼るだけでなにもしないこれまでの行政と違って、どうするかを具体的に示してくれるのが、こうした民間企業に求められることだと思います。
発信力のあるライザップが、どんな「結果」を残して日本人の健康観を変えていくのか、楽しみにしたいと思っています。