公益財団法人がん研究振興財団によると2008年時点でのがん罹患・死亡率は2人に1人になっている。
つまり、生涯でがんを患って亡くなる可能性は50%にものぼっているということだ。
もちろん、医学の進歩で治癒率もあがってはいるが。
以外にこうした数字には現われないところで、がんに関する注目すべき内容が話題になっている。
末期がんから自力で生還した人たちが実践している9つのこと|PRESIDENT Online
この記事は、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーとなった……
話題の書『がんが自然に治る生き方』をもとに書かれている。
がんが自然に治… |
この本の概要は以下のとおり。
治癒不能といわれたガンが自然治癒する現象が、実際の医療現場で話題になることはまずない。 しかし筆者が目を通した1000本以上の医学論文において、ガンが自然に治癒した事例を報告していた。医師は治すのが仕事なのでこうした事例を追跡研究することはなく、「たまたま」治ったという話は「偽りの希望」を与えるだけだとして積極的に口外することもなかったために、自然治癒事例は事実上放置されてきたのである。全く科学的にメスを入れられていないこのテーマを解明するために、「劇的な寛解」事例を報告した医学論文をくまなく分析し、日本を含む世界10カ国で寛解者と治療者のインタビューを行った結果、ガンの自然治癒を体験した人々には、「9つの共通する実践事項」があった。それらは、がんの治癒のみならず、予防としても役に立つものである。
外科的・内科的な治療を問わず、寛解してしまう人がけっこうな数、いるらしい。
治ってしまうと医療の範囲外なので、罹患のデータからはずされてしまうというわけだ。
しかし、がんとの付き合いを余儀なくされている人にとっては、治ってしまったという人の事例のほうが、どう治したかよりも知りたいのではないだろうか。
少なくとも、ボクはそうだ。
インタビューでは代替療法をあげる寛解患者が多かったようだけれど、その代替療法が問題になるのではなく、そこから寛解へのヒントを抽出することが大切だ。
それを9つにまとめたものが、この記事に載っていた。
・抜本的に食事を変える
・治療法は自分で決める
・直感に従う
・ハーブとサプリメントの力を借りる
・抑圧された感情を解き放つ
・より前向きに生きる
・周囲の人の支えを受け入れる
・自分の魂と深くつながる
・「どうしても生きたい理由」を持つ
表面的には、生活習慣病対策のような内容に見えるかもしれない。しかし、この項目の裏には寛解した事実がある。
つまり、これががんと向き合うために必要な要件というわけだ。
ここから具体策を探っていくことが、理由のある代替療法ということになるのだろう。
医者に頼らず、というわけにはいかないだろうが、自分の人生を考えるという意味でも、こうしたがんとの向き合い方を知ってからであることのほうがいいような気がする。