#新型コロナ #予防行動

「COVID-19予防行動の順守率は何から情報を得たかで異なる」という記事が、信頼している「CareNet」に掲載されていたのでチェック。

どこから情報を得ているかで、「感染抑止のための予防行動の順守状況に差が見られるとする研究結果が報告」されていました。

東北大学大学院歯学研究科歯学イノベーションリエゾンセンターの草間太郎氏らの研究によるもので、詳細は「Healthcare」に3月13日掲載。

感染予防の大原則は、初期から「マスク着用や三密回避」でした。

それを踏まえて、この研究では「マスク着用、部屋の換気、ソーシャルディスタンス、混雑回避という4項目」について評価をしたとのこと。

情報源については20種類。

共変量(分散分析を行うときに解析に含めるデータのうち、連続量で量的に表される変数のこと)として、性別、年齢、教育歴、所得、同居者の有無、ヘルスリテラシー(CCHLという指標で評価)に関する質問の回答も求めています。

利用率の高い情報入手経路は、1位がテレビニュースで84.2%、Webニュース68.3%、テレビの情報番組66.2%、家族57.8%、新聞53.6%、友人46.4%、政府44.2%、専門家は33.7%で9位、医療従事者は20.8%で13位。

これに、予防行動の順守率を重ねて分析します。2020年の遵守率は、マスク着用86.2%、部屋の換気46.9%、ソーシャルディスタンス45.4%、混雑回避62.6%。2021年調査では同順に89.3%、38.2%、47.2%、61.6%。

メディアと感染予防の遵守率の関係は?

Webニュースから情報を得た人は、マスク着用(絶対差7.3%)、部屋の換気(5.5%)、混雑回避(5.5%)という3種類の行動の順守率が有意に高くなりました。

Twitterから情報を得た人は、マスク着用(3.8%)、部屋の換気(4.7%)、ソーシャルディスタンス(6.4%)という3種類の行動の順守率が有意に高くなりました。

一方、Instagramから情報を得た人は、マスク着用の順守率が-18.9%、Facebookから得た人はソーシャルディスタンスが-6.8%、有名人から得た人は混雑回避が-4.7%と低下しています。

新聞から情報を得た人は、マスク着用の順守率が有意に高いけれど(3.1%)、部屋の換気の順守率は有意に低く(-2.8%)なっています。

この研究の結果を見ると、情報源と予防行動には有意に関係性があることが示されています。

それだけに、情報源の選択は(自分や周囲の大切な人を守るためにも)重要だということですね。