百害あって一利無しでも猪口まで食らうのが酒呑みの性かもしれません

適切な酒量はたびたび話題に上りますが、カナダの専門施設が「アルコールと健康に関する新たな指針」を公表しました。

そもそも医師は「できればアルコールは体内に入れないことが望ましい」という立場を取ることが多く、自身が飲酒癖のある場合には「翌日に影響の無い範囲で」と譲歩したりするのではないでしょうか。

アルコール飲酒によって生成されるアセトアルデヒドは毒性があり、DNAやタンパク質と結合することでさまざまな疾病に関与します。

神経質なヒトであれば、体内で生成されるとは言え、その元となる材料を好んで摂取するのは理解不能、ということでしょう。

記事の指針によれば、「飲酒の基本単位「1杯」を5度のビールなら341ミリリットル、12度のワインは142ミリリットル、40度のウオッカは43ミリリットルと設定」とのこと。

実際に実行するとすれば、「いただきます」「乾杯」の際にひと口だけ、毒を以て毒を制するがごとく許諾する──という感じでしょうか。

う〜ん、「アルコールは心の潤滑油」などという都合の良い言葉で自分を欺してきましたが、そろそろ斗酒なお辞せずともいかなくなってきているので、考え直しましょうか。

飲酒と犯罪の関係性も含めれば、社会における許容性を改める時期に来ているとも言えます。

公に認めるものではなく、同好の士がたしなむ世界への変容が求められているのかもしれません。

それこそ「社会が変わってしまう」という問題ですが、酒造の文化や飲酒のマナーなど、切り分けて考えながら、なにをどのように続ければいいのかの解を探していければいいなぁと思います。