百薬の長を実現するための飲酒量について

飲酒量と死亡リスクの関係性についての医学的な解析を紹介する記事。

カナダのチームによるレビューですが、日本酒もちゃんと対象になっています。

107件のコホート研究のメタ解析を行った結果、毎日のアルコール摂取量が少量~中量の場合は全死亡リスクと有意な関連はなかったが、摂取量が増えると明らかなリスク増加が認められた。また、女性のほうがより少ない摂取量から関連がみられたという。

コホート研究というのは以下のとおり。

調査時点で、仮説として考えられる要因を持つ集団(曝露群)と持たない集団(非曝露群)を追跡し、両群の疾病の罹患率または死亡率を比較する方法である。また、どのような要因を持つ者が、どのような疾病に罹患しやすいかを究明し、かつ因果関係の推定を行うことを目的としている。

https://jeaweb.jp/glossary/glossary006.html

有意に増加したのは1日あたり45mg以上を摂取した層で、ビールなら1125ml、ワインは450ml、日本酒は405ml、ウイスキーは135ml、焼酎は225mlとなっています。

うーん、大量飲酒って、意外に量が少ないイメージですね(笑)。

心配なのは量にかかわらず女性のリスクは飲酒によって引き上げられてしまうという分析結果。

やはりほどほどに、毒であることをわきまえて「嗜む」というのがよろしいのかと。

まあ、それができれば苦労はないんだけと。