医療のリモート化もようやく一般的レベルに【ニュース拾い読み】

この記事をざっくり説明すると……

経緯


<BLOCKQUOTE>厚生労働省の専門家組織の会合が開かれ、新型コロナウイルスとインフルエンザが同時に流行した場合における国内の医療体制について議論されました。
12日に開かれた専門家の会合では、厚労省から新型コロナとインフルエンザが同時に流行した場合に、発熱などの症状が出た人にはまずは自宅で検査キットを用いてコロナの検査を受けてもらい、陰性だった場合はオンラインや電話での受診を呼びかける考えが示されました。
</BLOCKQUOTE>

新型コロナの発熱外来のケースでも触れられていたと記憶していますが、
医療機関の外来診療においてオンラインや電話での受診が可能になる
方向へ話が進んでいるようです。

専門家の意見

専門家からは前提として
重症化リスクの高い人や幼児・小児を優先的にリアル診療とする
流行が懸念されるインフルエンザの治療薬を適切に処方する配慮を検討
といった注文が付けられているようです。

この指摘は、前に進むための超えるべきハードルかと思います。

この意見を踏まえて政府が出した方向性がこちら。

総理発表


<BLOCKQUOTE>政府は関係閣僚や医療関係者らとの会議で、今年の冬にコロナとインフルエンザが同時流行し、医療ひっ迫を防ぐため、発熱などの症状が出た人には、まずは自宅でコロナの自主検査を受け、陰性だった場合はオンラインや電話での受診を推奨する方針を決めました。
ただし、重症化リスクのある高齢者や子どもなどについては、発熱外来への受診を呼びかける方針だということです。</BLOCKQUOTE>

10月13日の岸田総理による発表ですので、
この路線で進められることが決定したということですね。

問題点

オンライン診療の問題点は、
上記にもある「適正な薬剤の処方ができるのか」
という点です。

そもそもオンラインであるなしにかかわらず、
適切な治療が施されるかが医療の大前提。

対面で診断できないことのデメリットが
「不確かな診断」であってはならないというのが
絶対条件になるはずです。

この点については、医療関係者のデジタル機器の
習熟度とともに、機器の精度のアップが急務となるでしょう。

解決

そこで問題となるのが、習熟度をどうやって上げるのか。

教師労働のブラック化と同様に、この部分でも
医療関係者に過大な負担を強いるという考え方をせず、
それこそ遠隔操作で専門の第三者がサポートできるような
システムづくりをしていくという発想が必要ではないでしょうか。